2023年4月27日2023年4月27日 豊丸で雑談してきた話(役モノ神☆降臨編) そこそこ前のことである。 ドがつく真冬の早朝10時。オレは、パチンコメーカーショールームが密集している東京は東上野にいた。いろんなメーカーの担当者さんにご挨拶しつつ、久々に発表前の新台でも見てまわろうかな…なんて思いたったのである。 車を停めて歩き出した時、容赦のない木枯らしに頬をブッ叩かれ、やっぱ、「家でヌクヌクコロコロしてりゃよかったなぁ…」と少し後悔し始めた頃。突然、乾いたシャッター音が「カシャッ」と鳴り響いたのである。目をやると、無表情の楽太郎さんがコッチを見つめ、ただオレを盗撮していた。……へ、なんでこんなトコに? 楽太郎・チェロスさん、なんでこんなトコに? いや、それは近年まれに見るコッチのセリフですよ! 彼の話によると、ちょうどこの日、ただ雑談するためだけに豊丸産業ショールームへやって来たと言うのだ。てか豊丸って、雑談するためだけに訪れても叱られないんスね…。まぁそれも、楽太郎さんが秘めたる人徳のなせるテクなのかもしれない。するとその先に、思いもよらぬ展開が待っていたのである。 楽太郎・豊丸の役モノ機。その企画や設計に深く関わる人と、ちょうど今日会うんですよ。チェロさんも、役モノキチ●イでしたよね? 一緒に来ます? 言いたいことも言えないこんな世の中で、呼吸するように「キ●ガイ」というワードを口にする人に、はたしてついて行ってイイもんだろうか…!? 豊丸産業と永遠に埋められぬ溝ができる可能性も、『青春の輝きリーチ』の信頼度ぐらいはありそうだ(『デジパチ甲子園(1994年・豊丸)』でおなじみ)。しかし、悩んでるヒマなど与えぬ勢いで、オレは豊丸産業ショールームへズルズル引きずり込まれてしまったのであった。 部屋へ通されると、見るからに日本酒ばかり飲みそうなムードの女性社員さんがおられて、まもなくリリースされる『Pプロゴルファー猿 EMPEROR MODEL』を売り込もうと準備万端だった。しかし、楽太郎さんは豊富なムダ話をピアノ連打のごとく連発。猿くんの話題へ突入するスキを一切与えない! 猿、ムダ、猿、ムダ、猿、ムダ……、両者のせめぎ合いが佳境に入ろうとした、まさにその時、 やや、すみません。新幹線に乗り遅れまして…! 後光に包まれ、満を持して登場したその人こそ、豊丸産業の役モノ開発担当者さまであった。豊丸のパチンコ台を、1990年前後から一貫して高く評価するオレからすりゃ、天上人と言っても過言ではない人物である。特に、豊丸の役モノ機は『アメリカンドリームP-2』といい、『雪だるマン次郎』といい、『ワイルドロデオ』といい、ほぼハズレなしで最高なのだ(アメドリは全然当たんねぇけど、それでも最高!)。 反射的に、空気の薄い高原で抱きしめたくなる衝動を抑えるのに必死だった。 ここから先は、オレにとっちゃ本当に夢のような時間でね! 楽太郎氏が持ってきた素晴らしく面白そうな振り分け役モノのアイデアに、オレがずっとあたためていた役モノの新たな構造なんぞをほいほい放り込み、それを受けた役モノ開発者とプロ目線でヤイヤイヤイとディスカッションする…。役モノを愛する者からすりゃあ、これ以上なく有意義なひとときだった。 そんな時である。 オレの脳髄に衝撃を与える大事件が起こったのは……!! (次回、『役モノと書いて情熱編』につづく) 寄稿者 貴方野チェロス 氏 業界内では『比較的ちゃんと書くライター』みたく言われてきたものの、20年以上もやってりゃ飽きてきて、書くのをサボってた期間が長すぎたパチ&スロライター歴26年。 このたび、『概ね垂直ラボ』というネーミングを目にした我が細胞が「SO COOL!!」と叫んだため、パチやらスロやら諸々について気が向いたら書くとする。 パチ&スロ実機、たくさん所有。もう何台やらわからんし、知りたくもない。 どうぞよろしくお願いします。 Twitter:@cheross_anatano 関連 貴方野チェロス氏