2023年1月26日2023年1月28日 低換金率がパチンコを救う? 楽太郎氏の新ブログ「概ね垂直」発進おめでとうございます。 俺は命釘 十五。 ヨロシクな。 コンテンツ Toggle 等価交換が悪い!?等価交換で壊れたものパチンコ専門店でどや?低換金率営業こそ羽根物の出番?そんなこんなで 寄稿者 等価交換が悪い!? ところで最近Twitterを眺めていたら、「パチンコ業界は一律で低価営業=低換金率にすべし!」「低換金率がパチンコの明るい未来をつくる!」って書かれたネタを見つけた。 パチンコ不況の大きな要因は等価だ! 低換金率にしてパチンコの釘を開けて回せ! パチスロは高設定入れろ! 低換金率に移行せんと(パチンコに)明るい未来は永遠に来ない! とかなんとか力説が並んどった。 ふと、昭和から平成へ移り変わる頃のパチンコ業界――パチンコが低換金率営業(P40玉交換&S7枚交換主流)から(PS共に)等価交換へ移り変わる頃――を思い出してみた。 パチンコ40玉交換時代は色んな営業スタイルがあったね。 一回交換、ラッキーナンバー継続、ラッキーナンバー無制限、定量制、確変無制限を経て、みんな等価交換&無制限営業に変わっていった。 また、その頃に貯玉システム導入、出玉共有OK、持ち玉で台移動OKと「完全自由型営業」なんてのも浸透して、同質化された個性の薄いお店だらけになっていった。 おまけに一物一価の徹底なんて余計な事してくれたお陰で、PSの換金率を揃えなきゃいけなくなって、それまでのP40玉交換&S7枚交換のバランスが壊れた。 パチスロの等価交換化に合わせてパチンコも等価交換に上げざるを得ず、この頃から「等価交換だからね」という言い訳の下の死調整が当たり前になっていった。 等価交換で壊れたもの 低換金率の時代、例えば40玉交換時代は、遊技の結果「金銭的には負けたけど玉は出たし(当たりは引けて)楽しかったからいいや」と、救いがある負け=妥協点があったんよ。 それが等価交換になってからは、最悪な時は回らん当たらん負けただけと丸坊主の救いの無い負けが増えて、リベンジ魂どころか次の来店意欲が萎える負け方が増えたのよ。 でも、お客さんの方は、低換金率営業でも中高設定が薄いんだし「同じ設定①なら(どうせ釘が渋いなら)等価交換の方がマシじゃい」と、どんどん等価交換店を選択するようになったわね。 つまり、低換金率営業ですら期待できないから等価へ流れたのよ。 等価交換だからボッタ釘でも打ってるのよ。 それでも低換金率営業に夢見るの? 低換金率営業になって釘を開けて回す? 高設定入れる? 誰が信じるの? パチンコ専門店でどや? なんて否定的な事ばかり言うのは簡単だし、あえて今回は肯定派になってみようと思う。 俺はパチスロは等価交換しか考えられない。 P40玉交換&S8枚交換にせよP35玉交換&S7枚交換にせよ、そんなパチスロには手を出せない。 パチンコ屋が己惚れるほどパチ屋を信用しちゃいないからね。 たとえ10枚交換でも平気で設定①を使ってくるのがパチンコ屋だ。 それでなくても、一物一価の鉄則が崩せない以上、PS併設店での低換金率営業ってのは難しいわね。 だから、低換金率営業パチンコ専門店(例として40玉交換)って空想してみたわ。 まず低換金率営業、つまり等価交換ではない換金率をどう伝えるか? 現在ほぼ存在しないだろう40玉交換店を、等価(高価)交換しか知らない人達にどう伝えるのか? 交換率を表現できないのが最大の問題や。 今は屋号に数字を入れると五月蠅いから、昔みたいに例えば「ハイパーラッキー40」なんて使えない。 「ぱちんこフォーティーズ」みたいに仮名表記ならギリ使えるかしら。 お店のイメージキャラクターに背番号40の現役野球選手を使おうかな。 (まさか40代の中年向け店舗と誤解されないだろうな) だったら野球チームっぽいロゴにして、従業員のユニフォームも野球の上着と帽子を使おうかしら。 背番号は40ね。 (換金率変更の時は、この野球ネタは重宝したわ) プレイボール9時、ゲームセット22時45分とか野球用語を活かしたギミックも作りやすいな。 キャラクター作ったり内外装弄ったり縫いぐるみなどのグッズ作ったり、個性は作れそうやね。 そう、みんな等価交換&無制限≒没個性になった今、低換金率営業って個性の一つに出来ないだろうか。 問題は、釘調整で摘発されれば略式起訴で前科者にされる世の中で、低換金率で回りまっせー!と見てすぐ認識できるほどに釘を開けられない点。 不思議な事に、警察は釘をいくら絞め殺しても怒らないくせに、開けると射幸心を煽る!って怒るのよね。 釘確認シート準拠でも釘は開けられるけど、見た目から明確に「開いてるイメージ」の調整がやり難い事。 これはもう打ってもらって体感してもらうしか無いだろうか。 新規開店前の土日にプレオープン(無料試打会)するとか対策できないか。 低換金率営業こそ羽根物の出番? 等価交換化だけでなく、パチンコ衰退の一因はデジパチだらけになって遊技の幅が薄くなり、店舗ごとの個性も薄まった事じゃないかと思っている。 大昔は羽根物、一発台、権利物、一般電役、役物抽選機、普通機、雀球、アレパチなんてのがあって、遊びにも幅があった。 今の遊技機は、モチーフは違えどドカーンガシャーンばっかりで皆一緒に見えるね。 今は色々な仕様が統合されちゃったから、デジパチ、羽根物、役物抽選機くらいの認識だわ。 でね、等価交換時代になって、特に羽根物(と役物抽選機)は割りを食って詰まらなくなった気がする。 羽根物って鳴いてナンボなのに鳴かない上に、たまに鳴いても役物に飛び込まない。 大昔の低換金率時代の羽根物は、鳴き良し&役物への飛び込みイマイチなど調整の仕方にもお店や釘師の個性があって釘読みの楽しみもあったけど、等価交換時代になってからは事故での予定外の出玉が怖いのか、締めるのに精一杯で調整での個性なんて無くなった。 店長さんも若返って、羽根物なんて釘叩いた事無いし面倒臭いって導入したがらないから、更に機種構成の個性が薄れていく一方かも。 ここでも没個性の問題ね。 俺は羽根物のデビルマンとウルトラセブンLOVEなんだけど、あの機種でバンバン鳴いて羽根で拾って遊べたら、金銭的に勝てなくても良いとさえ思えるわさ。 役物抽選機なら天龍なんて素敵だし、新台ならBABELなんて期待しちゃうね。 そんなこんなで 個性的な運営と一物一価対策の為のパチンコ専門店。 デジパチだらけの世の中での個性演出の為の羽根物&役物抽選機メイン活用。 (メーカーさん、マジで開発お願いします) 羽根物を最大限生かし面白くする為の低換金率営業。 勝ち方よりも救いがある負け方(負けの提供の仕方)を意識して、リベンジ意欲を削がない調整を可能にする為の低換金率営業。 特に役物抽選機は定量制と組み合わせるのも悪くない・・・気がするわ。 むしろ大手には今のままでいて貰って、中小企業や小型店舗こそ個性で勝負したら如何か。 その際は安易に「昭和レトロ」という売り出しをせず、「今だから、今こそ」と新しい遊びのような売り出しをしていただきたい。 また、遊技機を無制限で運用するか、一人のマニアが一日台を独占しないように定量打ち止め制を取り入れるのかなどの細かいギミック作りにも気を使っていただきたい。 その際は是非、有料で俺を呼んでくれ。 お役に立ちますぜ(★ ̄∀ ̄★)にやりッ☆ 今回は、ロシアvsウクライナ戦争によるエネルギー費用高騰、アホの岸田の増税路線、それらによる物価高と可処分所得の大幅減少、部材や半導体不足によるスマスロ不足、メーカーの抱き合わせなど店の利益圧迫と還元率低下など外的要因は一切取り上げず、単に店側でどうにかなる問題のみを考慮した。 低換金率営業に舵を切った場合、現行の主流である等価交換信徒の遊技者を切り捨てる事にならないかという疑念は御尤もであり、個性演出による差別化が来店動機としての鮮度をどこまで保てるか、遊技客の妥協点を下げる工夫といった、本来突き詰めるべきテーマも架空の話ゆえに割愛させていただく。 低換金営業にしても刹那的対処に過ぎず、その場凌ぎにしかならない他ご指摘はあろうが、今回は低換金率営業をあえて前向きに捉える事がテーマであり、容易に予想できるネガティブ要素からはあえて目をそらしている。 最後までお付き合い下さり有難うございました。 ではサラバじゃ! 寄稿者 命釘 十五 氏 楽太郎と日常的に情報交換している、とあるコンサルタント。 関連 命釘 十五 氏