2023年1月17日2023年1月18日 スマートパチンコ最初期導入は4月に いまではもう買い求めていませんが、2018年に入ってから2020年末くらいまでの期間において法曹関係者が読む『法学セミナー』(日本評論社発行)などの法務書籍を購入して、ぱちんこ業界に少しでも関係しそうな事柄を拾い読みしていました。 これはちょうどIR関連の動きが具体化し、改正規則が施行され、組合の申し合わせによる遊技機の入れ替えが進み、コロナ禍となり地方自治体による休業要請の法的拘束力云々が話題になっていた時期です。 また、以前よりTwitterで構っていただいたり同じオンラインサロン(大崎一万発氏主宰「未来ラボ」)に所属していたご縁もあってカジノ専門家・木曽崇氏の発信を勝手に身近なものに感じつつ知識を得る機会がとても多かった時期でもあります。 今日は朝方に少し時間があったので書棚の整頓をし、そういった法務書籍のほぼ全てを難儀しながらなるべく見た目よく、バランスよくビニール紐で束ねて、ゴミ庫に捨てにいきました。 そうしてしまうと不意に、自分にとっての規則改正とコロナはこれで終わったのだという区切りがついたような、儀式的なことが済んだのだという気持ちになりました。 そんなこんなで部屋に戻りメールBOXを見ると、メーカーの知人からスマートパチンコについての連絡が届いていました。 「今日、日工組からホール団体に通知がいきます」「全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進宛になります」「先行情報通り最初期は2機種で、4月導入を念頭にe聖闘士星矢超流星EHTA、eルパン三世ザファーストH4YZ3という型式が確定で、それ以降は各メーカーから追って発表されるという日程で動き出します」とのことでした。 読んだあとにすぐ電話をかけて、スマート機のセールスに関してのホールの温度感などについてヒアリングしたところ、中小法人の購買担当者からよく言われる今後の懸念材料として「スマート機普及の最初期からいきなり台数縛り・多台数優先販売が当たり前になるようだと、大手と中小とで営業力格差が更に拡大する」というものがあるそうです。 たしかに中小法人店舗は、なんなら1・2台ずつ、やれるときに漸次スマート化を進めていくしかないというところも多いだろうことが予想されます。そこで直近のメダル機販売におけるユニバーサルのように、実質的に4台以上の案件入れをしないと話題性が高い新機機が入手できない、その機種は中古価格が100万円水準となり手が出せない、という状況になるととても厳しい立場に置かれることとなります。 たとえば、欲しい新機種でも2台+2本のスマートユニット費用を計上するのと、4台縛りの条件をクリアして新機種を用意してもらい4本のスマートユニットを買うのとでは、金額の水準がまるで違います。 採り得る手としては、取り敢えず値崩れしたスマスロ機でスマート化を進めたり、遊技台を接続しないで買えるときにユニットだけ設置しておく、などというものがありますが、いずれにせよ判断が難しいところです。 メーカー側としても、いまのままだと全国各地で中小ホールがどんどん倒れていく流れになるのは充分にわかった上で、それでもいわゆる機歴販売や台数縛り・多台数優先での販売をやらないと自社事業が危うくなったり、大手ホールから納得してもらえる台数割り振り・選別方法が他にないという問題を抱えていますので、実際コロナ禍で大きく凹んだところからようやくまともなセールスが出来るように回復したばかりですから当座で拾えるお金は全力で拾いにいかなければなりません。 直近では、スマスロの導入最初期においてSANKYOが前後機を関連付けて販売するなどしたため顰蹙を買い全日遊連の不公正販売情報にもその旨の情報提供が寄せられていましたが、これからスマパチのセールスが始まりスマート機の普及情勢がどのように推移していくのか注視されるところです。 関連 DIARY