パチスロの原点

みなさま、こんにちは。
平岡みゆきです。

年末年始をいかがお過ごしでしたでしょうか。
平岡は例に漏れずパチスロを打ち倒しておりましたが、年始の初詣に行った時のこと。

普段使わない駅前で見つけたパチンコ屋さん。
全国的に見かける大手チェーン店様ではございますが、お手洗いを拝借しました。

普段、行かないホール様に立ち寄った時に一番にやることと言えば、店内のレイアウトや設置台を見て回ることですよね(笑)
店内をウロウロして、そして見つけました。大好きなニューパルサーDX。

（そういえば、最近全然打てる機会がないなぁ。）



脈々と4号機から続く山佐様を代表する台の系譜ではありますが、ボーナス確率の重たい台のため、おいそれとなんでもない日に気軽に遊ぶ感覚で打てる台ではなく、好きな台であるにも関わらずしばらく打てずにおりました。
ですが。新年あけましての運試しも兼ねて「お手洗いをお借りしたからにはやはり打たないとね！」という根っからのスロッカス脳が働きまして「よっしゃ。１本勝負や。お賽銭や！！」と、着席したのでありました。

久しぶりに打つニューパルサーDX。
4号機のニューパルサーから打っている平岡は、左リール赤７狙いの挟み打ちをします。

そんで、お久しぶりに触わるニューパルサーはね、もうね、１回転１回転が楽しいのですよ。
なんせモードとか強いゾーンなどの強弱もなく、毎ゲームのどのゲームもが一律にチャンスなわけです。左右と挟み打ちして右リールに止まる出目を見て、中リールに何を狙おうかとワクワクしちゃうんです。

（あぁ、右リールはそうくるか。それなら中リール真ん中に赤７を狙おうかな）とか。

（赤７上段のリーチ目なら、BIG確定だぞ！！）とかとか。

この日は元々が設定狙いのイベント日でもなんでもないため、時間に追われることもなくゆっくりゆっくり１リールごとの出目を楽しみながら打っていたわけです。

（リーチ目が出ないかな。出てほしいな。でも、まあ今日はお布施だからね！）と。

期待しつつも期待せずに、ニコニコと回しておりましたらば。
開始から21回転目、左リール上段赤７、右リール下段にカエルが止まりました。
中リール下段にカエルを狙いましたらば。

（止まらないかな。なんてね、止まるはずないよ…って、止まったぁぁぁ～！！）

まさかの。狙った場所に狙った目が止まり、それはそれは美しい見本のようなリーチ目が降臨したわけです。

指を離したらゲコゲコランプが点灯するのですが、すぐに指を離してしまうのは勿体ないような気になり、意味もなく中リールのストップボタンをねじった末に勿体ぶってランプが点灯する瞬間を凝視して指を離しました。そして、まじまじと、その美しいリーチ目に見入る平岡。

（あぁ！！このままずっと見ていたい…）

いや、さっさと揃えなさいよという天の声が聞こえた気がして、１枚掛けをして中リールでボーナス判別狙い。下段にカエルが止まり私にしては珍しくBIG確定です。
お賽銭した効果が早速現れたのか？！

枚数調整を忘れることもなく、無事に消化しました。
１本でBIGだなんて、なんだか久しぶりだなぁとホクホクしながら回します。

（クレジット分だけ回して交換しよう。これで、ささやかなお茶代になる♬）

と、浮かれながらもしっかり流すことも意識して回しておりまして。

「これでラスト！！」とボーナス後33回転目に出た出目は

左リール赤７上段、右リール赤７下段がテンパイしたため、王道のリーチ目を狙いにいきます。中リール真ん中にカエルさんです。
いつもは大概、止まることなくカエルさんがズルっと滑っていくのが定番なので、この時も滑るものと思って狙ったら。まさかの真ん中にビシッと止まったのです。ほんとビシッと。

狙いはしても、まさか止まるとは思っていないため思わず「うわっ！！」って声が洩れました(笑)
そして、新年早々、平岡らしかぬまたしてもBIG。
ささやかではありますが、想定外のお年玉になったのです。

（さすがにこれでクレジット連荘は終わりだよね！）


とクレジット分を回すつもりでレバーを無心に叩いておりましたらば。
データ機を見上げながら叩いた14回転目にリーチ目降臨。勿体ぶりながら指を離し狙いましたらば、さすがにレギュラーボーナス。
それでも、この回転数なら増えるレギュラーなので嬉しい！！

そこからクレジット分！！と回しましたらば、67回転も回りましてクレジットのメダルが無くなりました。
全ての出来栄えにウハウハに満足して、ドル箱にメダルを詰めたのでありました。
ドル箱に半分くらいのメダルで流したのは521枚。
大きく勝ったというわけではありませんし、打った時間は極めて短時間の30分にも満たない時間でしたが、この時は久しぶりに心を揺り動かさされたような感覚を覚えました。

そうだよなぁ。
かつては、小さな駅前でも小さなパチンコ屋さんがあって、初めて入るホールなんかではとくに「どんな台があるのかな？」ってワクワクしながら店内を回って、「うわ！！この台の設置があるじゃん！！」なんて、香ばしい台を見つけたら損得抜きに打ったりしてたもんだよなぁ。

それが、今では小さなパチンコ屋さんはどんどん潰れてしまい、ちょっとお手洗いを借りると言いながら宝さがしをしに覗くという機会も随分と減ってしまったし、パチンコ屋さんがあった場合でももはや昔の香ばしいホールにあったようなちょっと危ない空間に紛れ込むような、未知の空間への期待のようなものはなくて、最近の新しい綺麗なお店ばかりで。出先、旅先で見つける楽しみも随分と減ってしまったものだ。

そんでもって、最近の自分のパチスロとの向き合い方と言えば、勝ちたいために特日やイベントを利用して、強い日に設定狙いをしにくのがすっかりメインになっていて、設定56をツモった時の期待枚数は…とか、当たり前に考えて出来るだけ長く打ちたくて立ち回っていますが、こうやってリールの１回転ずつを楽しみ、ちょっと勝てて嬉しい！！ってのが、パチスロを打つ原点だったんだよなぁ。

「抽選番号が！！」とか、「今日の狙い台は！！」なんて言いながら争奪戦になる戦いにも慣れてしまってはいますが、この日のような短時間でほっこりほっこりしながら、リールを慈しみながら楽しみ、かつ少し勝たせてもらえた幸せたるや。

昨今主流のＡＴ機系などは、時間も投資も必要なので、なかなかこのような稼動は難しいと思いますが、やっぱりパチスロの原点てのは、こんな１リールごとに楽しんでちょっと勝てて嬉しいというそんな感覚なんだろうな、と。

これこそが原点で、なんだか最近すっかり忘れていたことを色々と思い出させてくれた稼動となったのでありました。
まあ、少し勝てたからこその気付きであって、負けていたらお手洗いを借りて１本お布施して終了になるところだったんですけどね(笑)

そんなわけで。
今年もノーマルタイプをメインに、確率に翻弄されながらもパチスロを小さく深く楽しんでいこうと思います。
2024年もどうぞ宜しくお願いいたします。


平岡　みゆき　拝