2023年6月9日2023年6月8日 柴咲コウさん起用に関する一考察 with SEED オレ達はとんでもない考え違いをしていたんだ・・・柴咲コウの代表作は「黄泉がえり」と「Dr.コトー診療所」・・・ つまり柴咲コウの起用は 「P業界甦りのための診療」 というメーカーからのメッセージだったんだよ!! 「な、なんだってー!?」と叫んだノリの良い皆様こんにちは。 キ●ヤシじゃなくてゴンザレスです。 何を言ってるのか分からないヤングな方は「MMR」で検索をかけてみてください。ノストラダムスはええぞ。 おふざけはさておき、本題に入らせていただきます。 結論としては「パチンコパチスロ遊技の特殊性を考えれば、起用は”あり”かもしれない」です。 コンテンツ Toggle はじめに若者へのアピールをする理由パチンコ遊技の特殊性SEED広告の意味は?おわりに はじめに 先日、日工組(パチンコ機メーカー団体)がKIBUN PACHI-PACHI委員会を発足させ、そのメッセンジャーとして柴咲コウさんが起用されました(参照:PRTIMES)。 歌手で女優で、最近は実業家としても活躍しておられるマルチタレントさんで、私もDr.コトー診療所のファンでした。 しかし、どちらかと言えばアラフォー世代以上に知られたタレントで、パチンコを始められる18歳の若者にとっては下手すれば親の世代です。 そのため「若者へのアピールになるのか?」という疑問が出ていました。 ここで基本に立ち返り、「なぜ若者へのアピールが必要なのか」について考えてみます。 若者へのアピールをする理由 どんな業界でも「若いうちに囲い込んで習慣にさせる」のが重要だから。これは間違いないでしょう。 最初にトヨタを買った青年はトヨタに乗り続け、最初にソフトバンクのスマホにした学生はソフトバンクを続けていく可能性が高くなる。そのため第一歩の囲い込みが大事だとメーカーでは昔から言われているそうです。 またレジャーにしても、例えば野球に慣れ親しんだ子供はプロ野球好きになりやすく、サッカー少年はやはりJリーグ観戦に興味を持つ。少なくとも「野球少年→Jリーグ好き」「サッカー少年→プロ野球好き」よりも、ずっと可能性は高い。 このように各産業が若年層の囲い込みには必死になっております。 レジャー産業である公営ギャンブルも爽やかなCM流し、家族で来場イベントを開催し、少しでも子供らに印象付けて、ハードルを低くしています。 その点、ソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)は実に理想的です。 無課金ユーザーとして子供らを囲い、実際にプレイをさせ習慣化でき、そして重課金兵達への羨望も醸成することができる。 そして18歳になってから課金するかはその人次第ですが、無課金でも課金者の優越感を演出してくれる優秀なモブになります。 ここまでは良いとして、一つ疑問が出ます。 「パチンコパチスロ遊技の特殊性を考えると、この若年層の囲い込みはパチンコ業界でも有効なのか?」 パチンコ遊技の特殊性 ほとんどのレジャーは、参加者は料金を支払ってサービスが受けられます。金を払えば払うほど良いサービスが受けられ、ソシャゲだとガチャを回せます。 公営ギャンブルは100円で投票した時点で問答無用で約25円を回収され、そして残り75円弱でオッズがつけられる。 すなわち、ほとんどのレジャーは「参加人数が増える=利益が増える」と言えるのは間違いありません。 他方、パチンコ業界はどうか? ま、要するに「暇と情報と足と組織力があれば稼げちゃうパチンコパチスロで、それらを兼ね備えた若い連中を増やしてどこまで意味があるのか?」ということです。暇だけなら高齢者も負けていませんが、機動力が著しく落ちます。 業界が支援しているパチンコ学生団体も「期待値稼働」をインタビューでは連呼していました。プロ集団だから当たり前ですが。 とは言え、それは「パチンコパチスロが遊技だからこそ成り立つガチな遊び方」なので、それ否定するつもりは毛頭ございません。 しかし、そういったガチ勢が増えて「ユーザーや稼働は増えるが、利益が圧迫される」のがマズイのもまた事実。つまりは ソシャゲ課金ユーザーの優越感を演出する無課金ユーザー 見るだけなら無料で、100円でも使えば勝とうが負けようが金を取られる公営ギャンブラー などの性質ではなく、 遊技に参加した上で日常的に期待値を回収し、時には頻繁な徘徊などでエンジョイ勢の気分を害し、そしてエンジョイ勢に優越を感じるガチ勢 この性質を持った層が増えてしまえば、たとえユーザー数が維持や増加されても、それは水ぶくれ状態です。エナ狙い下ブレ爆死層も相当数いるとは思いますが(笑) もちろん「若者アピールは10年後を見すえてやるものだ」などの反論はあるでしょうが、ここで2つの疑問がでてきます。 「稼ぐための期待値稼働」でパチンコパチスロの覚えた人間のどれくらいが「遊んで金を失う」パチンコパチスロをやるようになるのか? 10年後に成果の果実を受け取れるパチンコ屋はどれほどの残っているのか? ベテランスロッターに愛されたグリンピースの撤退は象徴的です。 最終日に近づくにつれ「くそお世話になりました!!!」「昔は勝たせて貰いました!!」「いい店でした!!」とお涙頂戴のコメントに溢れていました。 それらの発言は大体は過去形で、なおかつ大昔の思い出ばかり。 撤退理由は色々とあるにせよ、そこで育ったスロッター達が期待値や設定無視で、思い出やお布施を優先してグリンピースで打っていたら、また別の未来があったかもしれません。業種に関わらず、この手の話は枚挙にいとまがない。 ガチ勢ほど思い出に固執せずにその時々の勝ちやすい店に行く、それは当然のことです。また、期待値稼働でエンジョイ勢に優越感を感じた人間が、はたして自分もエンジョイ勢になれるのか?自分たちが見下していた存在になれるのか? また、10年後への布石は大事ですが、10年後に生き残っているためにはまず1年後に生き残っていなければなりません。 さてどうするか? SEED広告の意味は? ここで思い出されるのが、「日本経済新聞に広告をだしたPF機動戦士ガンダムSEED」です。 あの広告出稿の目的は『日本経済の中核を担うビジネスパーソン、オピニオンリーダーにサンキョーの企業姿勢を表現』(参考:パーラーフルスロットル)とされていますが、はたしてそれだけか? 中高年(SEEDを生で観ていた層) 本業を持ち、日経新聞を取る程度にはそこそこの余裕がある人間 パチンコをあまり打たない層(スポーツ紙を読まなさそうな層) この三つを兼ね備えた層を狙ったのではないか?つまりは 「いまは若者よりも、金のある中高年層、しかもボーダーや期待値を知らない層にアピールする重要さと切実さを、SANKYOを含めメーカー各社は共通認識として持っており、日工組のKIBUNPACHI-PACHI委員会メッセンジャーもその流れで選定したのではないか?」 と思うわけです。 そうなると柴咲コウさんの起用もしっくりきます。そりゃあ藤田ニコルよりも柴咲コウになりますわ。 おわりに ここまで色々と書いてきましたが、具体的な数字や証拠があるわけではありません。そもそも若年層のどれくらいがガチ勢なのか、ユーザーである私には分からん。 「まさかこの業界苦境の中で、メーカーや業界団体も意味のない事はしないだろう」という前提で、都合のいい事を集め、主観だけで作り上げた内容で、あまり褒められた書き方ではなく、陰謀論の作り方と大して変わりません。 冒頭のMMRネタは半ば自虐。そこは素人寄稿文ということでご容赦ください。 実際には別の理由があるのかもしれません。そもそも同年代のタレントと比べて、柴咲コウさんが突出しているわけでもない。 「ガンダムSEEDの新聞広告は、業界初の日経広告というステイタスが欲しかっただけ」 「柴咲コウの起用は、意識高い系社長や奥様方に人気があったから」 そんな可能性も充分あります。 他にも「映画の黄泉がえりでは伊東美咲さんも出演していたなぁ」と思い出してみたり(笑) 真相は闇の中。 「真相は何でも良いから少しでも業界回復に繋がってくれ」と祈りつつ、また次回。 ・・・・・・。 これは銭のある中年をパチンコ沼にハメようとするメーカーの陰謀だったんだよ‼ ΩΩΩ<な、なんだってー!? 関連 ゴンザレス 氏 パチンコ柴咲コウ