2023年8月27日2023年8月26日 マルハン火災についておもう事【判断と発信・各補償】 どうも。通りすがりのパチリーマンことゴンザレスです。 皆様もご存知のようにマルハン店舗の駐車場が燃えまして、一連の流れで思ったことを書かせていただきます。 コンテンツ Toggle 判断と情報発信車両補償出玉の補償おわりに 判断と情報発信 現場の判断は早かったが本社広報は遅くね? 23日に掲載されたマルハンの報告を拝見しましたが、「消火に向かったが爆発があったので、即座に消火ではなく周辺の避難を優先させるという判断」「構造上は別の建物での火災で、30分後に遊技客の全避難を決断」は、本当だとしたら判断がまずまず早い。 迅速な現場判断と行動に拍手を送りたくなります。 これは自分の経験ですが、実際に火災など災害にあった時に迅速に動くのは訓練していても難しい。 一応は避難訓練や火災訓練を実行していても、スムーズに終わらせるために「責任者が全員揃っている」「消火班社員が全員揃っている」「事前に告知する」という恵まれたケースで訓練することも少なくない。そして本番では無事パニックに。 それに対し、今回の現場の上から下まで判断も行動も早かったマルハン厚木北店のケースは大したものです。 「火災を起こした店舗」ではなく「火災対応が上手かった店舗」という評価で個人的に世間にアピールしたいくらいです。マニュアルが良いのか、訓練が良いのか、店長以下社員の面々が良いのか、実に頼もしい限り。 それに比べて、ユニットだがカンパニーだかは知りませんが、本社や広報担当の対応は遅かった印象を受けます。組織の複雑さは理由にならず、一般人には全部合わせてマルハンじゃい。 20日は日曜なので初動が遅かったのは仕方ない。土日が稼ぎ時の業種とはいえ管理やら間接部門は土日が休日でしょうから。 しかし、店舗ではなく会社として正式に第一報を発表したのが3日後である23日。 中二日。店舗周辺への影響の大きさ、報道の大きさを考えるなら遅すぎる印象を受ける。しかもただの事故ではなく「消防が消火活動に入った大きい火災」です。 可能な限り素早く、情報が未確認なのは未確認である事も含めて、月曜日午前には第一報を出す。それくらいのスピードは必要だったのかなぁ、と思います。 店舗Twitterで20日にお詫びをやっているが、店長名義であって会社名義ではない。 現場検証がはじまって、瑕疵が無いことを確認してからなんてのは遅い遅い。 これでは地元議員が21日に『店舗(マルハン)側のネットや現場でのインフォメーションが少なく少々混乱が生じている印象があります』という発言するのも致し方なし。 おまけに、23日の声明についてもマルハンの正式な第一報が「協賛するゴルフカップの告知と同日」という「事の重大さを本当に理解してんのか?」とツッコミたくなる真剣さに欠いたおマヌケ状態になっております。 「土日開催なら水曜あたりがギリギリ」ってのは分かりますよ。死傷者も出なかったし告知自体は良い。でも月曜か火曜にとりあえず第一報を出してりゃこの事態は防げたわけですわ。 しかしまぁ、実際にホールで遊ぶユーザーとしては「本社より現場の人間の判断が早くて頼りになる社員がいる」のはありがたい限りですが。 出した文書も、 「店舗側は短いが敬体のですます調」 「本社側は外部向けなのに敬体に直さず常体のまま(コピペ?)」 と、店舗側の印象が相対的に非常に宜しい。と言うかこれでよくエライさんはGOサインを出したなオイ。 ただ一点、店舗側への不満として「一階車両の出庫開始はP-worldで告知のみ」なのが気になる所。謝罪はTwitterで掲載できたのですから、出庫開始告知もTwitterに掲載して広く拡散して欲しかった。それは地元議員も述べていたこと。 とはいえ現場の混乱は推して知るべし。そこをフォローするのが・・・もはや何も言うまい。 車両補償 もともと難しいと言われていましたが、「これ無理じゃね?」と感じます。 今のところ状況をまとめると、次のようになります。 火元は客の車両(という報道) 今回の立体駐車場は、その構造からスプリンクラーの設置義務はない(らしい) 法律に定められた消火設備は設置。定期点検もされていた(とのこと) 延焼は車両の誘爆によるもの(という報道もある) とのこと。例えばこれが仮定として 従業員が放火した 火元が立体駐車場の設備&設備不良が原因、定期的な点検もおこなっていない スプリンクラーの設置義務があったのに設置していないor故意にスプリンクラーを止めていた 延焼原因は店舗が駐車場にガソリンや灯油をコッソリ保管していたから などの「トラブルは一切責任を負いません」看板を覆すような管理者側の重過失があるなら、あるいは裁判によっては何かしらあるかもしれません。 しかし、今のところ大きな過失は聞きませんし、それが全て本当なら難しそうだと法律を知らないド素人としては思ったりします。 出玉の補償 遊技約款での災害時の免責はあるにせよ、店舗サーバが生き残っているのでここは何とかしていただきたいと願うばかりです。以前書いたように貯玉にはユーザーの権利は無いのですが。 しかし、ここは「メインは箱、その他はパーソナル」という、繁盛店によくあるハイブリッド方式のようです。箱だった人は一時的にでもカードやらレシートやらに交換できたのでしょうか? 今後が気になるところです。 などと書いていていた時に確認したところ、店舗から「景品交換についてのお知らせ」が出ていました。リライトカードとやらを出していたとのこと。 遊技していた方はTwitterかP-worldをご確認ください。実況ツイートを楽しみにしております♡ おわりに 「現場の行動は良かったが企業の発信が上手くない」、今回の件はそのような印象を受けます。 下手くそというよりかは「業界外向けの真面目な発信に慣れてない」のかもしれませんが、非上場の弱みが出たか? たとえ自分達に原因が無かったとしても、店舗敷地内で、店舗が専用で利用している設備で火災を起こし、近隣住民や自治体に多大な悪影響を与え、そして全国に大きく報道された。その事を加味した対応とは言い難い。 そして、その発信の稚拙さや姿勢は、パチンコ業界全体で見れば珍しくもない。 このような大ざっぱなところや人情の機微を解さないような姿勢が、国政選挙であと一歩だった敗因(特に地元票)なのかなぁと思ってみたり。ちゃんと後援会とか地元に頭を下げられた? それと「データセンターによる第三者補償がある貯玉システム」「常に遊技者側で貯められるパーソナルシステムやスマートシステム」の組み合わせの強みを感じた事案でもありました。箱は見栄えは良いが、火災のようなトラブルでは急な交換が無理。 スマートシステムでそこをアピールできればいいのですが、肝心要の景品への交換保証自体が店舗ごとで判断が異なるのが悩ましい。 立体駐車場については、今後の電気自動車の普及を考えるなら立体駐車場についても各消火設備の見直しが起きるか?これはパチンコ業界だけの話ではありませんが。 被害にあった自治体や車両の持ち主、そして途中退店を余儀なくされたユーザーには同情しつつも、非常に興味深く考えさせられた今回のが火災でした。 寄稿者 ゴンザレス 氏 ・何となくP業界を調べていたら楽太郎氏の初期ブログにたどり着く ・そのままコメント欄に居座り続けたら何故か寄稿者になったアラサーパチリーマン(非業界人) 関連 ゴンザレス 氏