2023年8月18日2023年8月18日 俺の貯玉論② Q. 貯玉補償がカタログ景品だけなのはおかしくないか? A. おそらくこれが貯玉制度本来の姿。 それと換金は三店方式でやっているからカタログで換金は無理。 皆様こんにちは。ユーザーのゴンザレスです。趣味で貯玉論をしているものだ。 前回の貯玉論はこちら。 「貯玉没収でユーザーが高圧的に権利主張するのは無理がある」と思う一般ユーザーの主張 コンテンツ Toggle 貯玉補償の簡単な流れ三店方式について 三店方式の欠点 貯玉補償の簡単な流れ 先日「周年営業→事前告知無しで翌日閉店」という荒業をやっちまった店があったそうです。 (参照:パチンコパチスロドットコム) 貯玉被害にあった方は、店舗からのお知らせでは「貯玉の被害は貯玉補償基金を利用しろ」とのこと。今回のケースで適用されるかは正直分かりませんが。 とりあえず、貯玉補償が行われる時はこんな感じになります。 補償が決定がされるまで半年程度。それ以上かかる場合もある 補償には「会員カード」の現物が必要(暗証番号も?) 案内DMは「会員登録時に記載した住所」に届く。家族に隠れてコッソリやっている人はご愁傷様 景品のやり取りは現在郵送のみ(コロナ以前は近隣で交換会があったことも) とにかく気長に待つしかありません。 一例として「22年8月31日」に閉店した某チェーン(破産)の補償受付が開始されたのが約9か月後の「23年05月19日」。まぁまぁ長いっすね。 下手すりゃ年や年度を越すので、引っ越しの際には郵便局への転居届を忘れずに。 そして「貯玉補償は少しお高めのカタログ景品で行なわれる」のは周知のとおり。 しかし、パチンコは既に換金が前提となっていることもあり、 「補償で換金ができないのは何故か?」 「何故カタログ景品に特殊景品が無理なのか?」 といった不満も当然出てきます。先ほどのまとめ記事のツイートでも騒がれていました。 換金できない理由は二つ。一つは貯玉制度の「根拠と目的」。 そして、一番の理由は「換金行為が三店方式で実行されている」こと。 ここは基本に立ち返り、三店方式の説明をさせていただきます。ユーザー知識ですから粗があるのはご容赦ください。 三店方式について ① ユーザーがパチンコに勝つ ② 勝ったユーザーがパチンコ屋(A店)で特殊景品に交換する ③ ユーザーが、パチンコ屋近くにある景品交換所(B店)で”たまたま”特殊景品を売りたくなって買い取ってもらう。※個人の自由意思よる売却行為 ④ 景品交換所は、パチンコ屋に景品を卸している問屋(C店)に特殊景品を売る ⑤問屋(C)は他の景品と同様にパチンコ屋に特殊景品を納入する このA,B,Cの3店舗の仕組みが三”店”方式とのことです。ユーザーは「自由意志」なので組み込めません。 そして、ABCの三者には人的資本的関係がない(役員等の派遣や株式所有で支配関係にない)ことが大前提とのこと。 つまり、パチンコ屋Aと景品交換所Bは、たまたま近所にある無関係な会社です。 建前ではありますが、仕組みを維持するには建前を守る事は大切。 しかし、無関係だとしてもパチンコ屋と景品交換所には深い関係性があります。 血の繋がらない義兄弟のようなもので「我ら資本は違えども、同じ日同じ時に閉店を願わん!!」という誓いでもたてているのでしょう。 だからパチンコ屋が閉店したら、同時に景品交換所も閉鎖になります。いやぁホント偶然。 さて、ここで「何故カタログ景品に特殊景品が無理なのか?」という疑問に戻りますが、その回答は 「カタログ景品に特殊景品があったとして、どこで買い取って貰うのか?」 になるかと思います。 三店方式の欠点 繰り返しになりますが、パチンコ屋が閉店したら、タッグを組む景品交換所も閉店します。 そして、景品カタログに(特に地方で)特殊景品として使われる謎プラカードや謎ボールペンがあったとしても、買い取ってくれる場所が無ければ意味がありません。 よそのパチンコ屋とタッグを組む景品交換所には、閉店したパチンコ屋の景品を買い取る義務はありません。更に地方によっては景品がバラバラで、隣りあった店舗でもA店は謎プラカード、B店は謎ボールペンということも珍しくはない。 東京都のTUC金景品のような「加盟店の交換所ならどこでも交換できる特殊景品」もありますが、カタログ景品は全国一律の制度なのに特定地域でのみ使われる特殊な景品を置くのもおかしな話です。 そのTUC金景品にしても、店舗ごとに「交換率の差」というものがある。同じ池袋でもパーラー富士と楽園池袋店で違ったように。 景品流通制度が地域で違う、特殊景品が店舗やチェーンで違う、交換率だって違う。どう頑張ってもカタログに換金用の特殊景品を置くのは無理っす。 仮にカタログ景品で三店方式を実現するとしたら、 TUCを拡大したような全国共通の特殊景品の流通網を構築し、全店で使用 そして全国のパチンコ屋が同じ交換率を設定 をやらなきゃならないのでしょうが、いろいろとハードルが高そうです。手間がかかりますし大多数の店舗には実現した時のメリットがありません。 また、貯玉制度本来の「根拠」と「目的」を考えると「カタログ景品を三店方式に組み込む行為はふさわしくない」と言えます。 そのことについては、また次回。 寄稿者 ゴンザレス 氏 ・何となくP業界を調べていたら楽太郎氏の初期ブログにたどり着く ・そのままコメント欄に居座り続けたら何故か寄稿者になったアラサーパチリーマン(非業界人) ・座右の銘「貯玉はフィクション」 関連 ゴンザレス 氏