2023年11月17日2023年11月27日 日直島田氏を擁護してみる① 注)支持ではない コンテンツ Toggle はじめに擁護する理由村の常識は非常識演者も多様で多視点に寄稿者 はじめに 楽太郎氏からは最初に「自身への批判も含め自由に書いていい」という傾奇御免状をいただいております。 また、楽太郎氏に敬意は払っておりますが、私はあくまで「一般ユーザー」。立場が異なれば考えも違います。 ですので「私の寄稿文には楽太郎氏は関わっておらず、氏の考えを反映しているわけでもない」ことを改めて強調させていただきます。 擁護する理由 「日直島田を擁護するのはファンだからか?」と言われそうですが、そうではない。 正直あの毒舌スタイルは好きではない。 自分の好みは「義理人情」やら「一宿一飯の恩義」。侠客立ち、私の好きな言葉です。 ですので、来店演者でありながら「既にホールに設置してある遊技機を過度にディスる」というスタイルは好きにはなれない。 ただ、「うちいくTV時代のヤルヲさん」は嫌いでは無かったので、毒舌スタイルが嫌いというわけではなく他の理由かもしれません。 では、何故擁護する気になったのか? それは今回の騒動で島田さんの次のツイートを見たからです。 『1ヶ月の小遣いの数万を持って、やっとの休みに朝から楽しみに打ちに行き、クソみたいな台で毎回負けてたらパチ屋に行く回数が確実に減って遊技人口が増える見込みないと思うねんけど、その辺はどう思う?』 この視点。これだけで擁護したくなります。 ちょうど最近、あるスポーツ紙の記者がこの考えに似たコラムを競輪サイトに載せました。少し長いのですが一部引用させていただきます。 良いコラムなので、ぜひ読んでみてください。リンク先は出典に貼っておきます。 『“競輪村”という言葉がある。 競輪に関する仕事に就いていると、当然、毎日、常に競輪に触れる。そこで外からの目を失う危険性には気を付けてきた。一番は、ファンは毎日競輪場に来れるわけではなく、例えば1週間に1日、ともすれば1か月に1日。 ようやく休みが取れて、「よし、今日は競輪場に!」と楽しみに足を運ぶ。その時間を少しでも有意義にできれば、というのが私たちの仕事。しかし、村の中にとどまっていると忘れがちになる』 前田睦生”ファンの若返りとYouTubeの活況…急拡大し変容し続ける競輪文化に「追いつかない」スポーツ紙記者の現在地”netkeirin(23.11.16参照) リンク:Yahoo!ニュース版 、netkeirin版 村の常識は非常識 〇〇村、耳が痛い言葉です。 たとえばパチンコの場合、大抵の演者やライターの遊技は一般的なユーザーからすれば「異常」「非常識」であり、一般ユーザーよりも店舗やメーカーに近い立場になります。 一月に十数回もホールに行く。遊技は長時間 行くことでギャラが発生する(自腹かデモ遊技かは不明) 来店がイベント化している場合は、良い設定や良い調節に出会いやすくなる 仕事なのでパチンコ屋やメーカーに過度な配慮や忖度をしなければならない 自腹で負けすぎても「今月の収支がヒドいので後は行かない」という選択肢は取れない また、ベテラン勢だと攻略雑誌の出身であることも少なくなく、そのファンも雑誌を買うような筋金入りのパチンカースロッターも多いことでしょう。 つまり知識豊富なガチ勢であり、プロも多い。「高頻度の稼働」「人によってはイベント中心」と遊び方も似ています。 これではどうしても「ぱちんこ村」の住人としての視点になりがちです。 例えば、今回のまどマギの例だと「一度の遊技だけで評価するのはおかしい。何度も打ってから評価すべきだ」という演者やそのファン、あるいは専業プロの意見もありました。 これには店舗関係者も拍手喝采。 しかし、パチンコパチスロは一般客にとっては娯楽であり、遊技予算は有限であり、さらに小遣い平均が4万円程度(昼飯代込み)である事を考えれば、異常な光景とも言えます。、 はじめの遊技で良い印象が無ければ継続して打つ理由はない 数万円負けたらまた遊ぶのは金銭的には難しい 新台を全て打ち込む金は無いからクソ台を避けたいのは当然 それを考えれば「一度の遊技だけで〜」という言葉は出てきません。 「これは一般人の話ではない。演者なら探せ」という意見もあるでしょう。 しかし「必死に探してようやく歯に挟まったような褒め言葉しか見つからない新台」よりも「普通に遊んでいたら楽しい新台」をオススメしてもらった方が、一般人としては嬉しい。 そして、楽しい新台のための遊技費用を確保するためにも、前者のような新台についてはストレートに注意喚起して貰った方が嬉しい。新台の遊技費用を節約できれば、お気に入りの既存台も打ちやすくなります。 いわゆる「スルメ台」は、演者やライターよりもSNSでの一般人による評判が原動力になるので、そこには別に期待しておりません。 何度も申し上げますが一般人、すなわち「ぱちんこ村の外から、村内に金を運んでくるレクリエーションプレイヤー」の遊技予算は有限です。 その中で『クソみたいな台で毎回負けてたら』、当然印象は悪くなるから『パチ屋に行く回数が確実に減って』という可能性は確かにあります。 パチンコだけが楽しい遊びというわけではなく、おまけにパチンコと違って「金を使った人間の方が楽しめる遊び」は多い。 そちらに流れるのであれば止めることはできない。 「パチンコは来るもの拒まず去るもの追わず」とカッコつけても、「レクリエーションプレイヤーが減少してプロの割合が増える」のは産業として自殺行為です。店を潰してぇのか? 演者も多様で多視点に 「ぱちんこ村の住人」の存在価値は否定しません。コアファンも大事大事。 しかし、同時に「SNSの発展」「個人によるマネタイズの簡便化」により産まれた「ユーザーの立場や視点に近く声のデカい個人」も時には必要かと思います。 レクリエーションプレイヤーの代弁者としてガス抜きを行いつつ助言もして、あるいは「イエスマンや幇間には言えない事」を業界に向けてあえて言う。 まさに「宮廷道下師」。 パフォーマンスで楽しませつつも権力者には耳が痛いことを助言する存在。ちょっとばかり評価し過ぎかもしれませんが(笑) ですので、日直島田さんのような存在”も”必要なのかと思います。 たとえ、活動初期に「オレが来店しているのに出てないぞ」という何様な発言をしていたとしても、 数年前に私の好きだった台をこき下ろしていたとしても… 許してやろうじゃないか…寛容な精神で…! ただまあ、実際には先ほどの競輪記者にしても、やりすぎたら競輪村から出禁にされるわけで、理想は理想としてある程度の忖度やヨイショ、そしてバランス感覚は必要となるでしょう。その意味では尖りすぎるのは良くない。 その点で1GAMEはバランスが取れている方かとは思いますが、今回の件では日直島田さんと一緒に批判されていました。なんだか業界の末期感やら閉塞感を見ているようで思わず涙しそうに。 他にも言いたいことがありますが、長くなるので今回はここまで。「来週あたりにまた書きたい」と思いつつ締めさせていただきます。では次回。 寄稿者 ゴンザレス氏 ・何となくP業界を調べていたら楽太郎氏の初期ブログにたどり着く ・そのままコメント欄に居座り続けたら何故か寄稿者になったアラサーパチリーマン(非業界人) 関連 ゴンザレス 氏
私は日直島田さんのことはあまり知らないんですが、このツイートは確かに今の業界全体に刺さる文章ですね。特定の人物や出来事に対して全肯定や全否定せずに、冷静に観察してみると重要なことに気づけるのかもしれないですね。 冷静に分析したゴンザレスさんも見事です。このブログを多くの人に見てもらいたいものですね。 返信
コメントありがとうございます。お褒めの言葉、うれしいです。 日直島田さんはフォロワーとの繋がりだけで成立しているようなタイプの演者なので、店への配慮をしなければならない来店演者さんよりは「典型的な一般ユーザー像」を演じやすく、そちらの方が主な顧客であるフォロワーや視聴者にウケが良いのかもしれませんね。 一言多いタイプなので好みが分かれる方ですが(笑) 返信