2022年12月23日2023年1月2日 デスクワークのお供に ある程度の職務権限を有した者であれば、残業にならないように自宅に軽めの業務を持ち帰ってデスクワークするという人は結構多いと思いますが、そのときに黙々とPCに向き合うか、それともいわゆる作業用BGMのお世話になるかどうかは人それぞれです。 私の場合は、学生の頃西洋史学科だったことや、仏教系の幼稚園に通っていてそこはおそらくなるべく静謐な楽曲を園歌にという考えからシューベルトの『菩提樹』を和訳したものを採用していてそれに親しんでいたという経験から、クラシックを題材にした動画を流しながら書き物をするというのが常になっています。 松井秀喜氏が大活躍したことでNYヤンキースがワールドシリーズを制覇したときに私は司令室長というべらぼうにイカした役職名で管理業務にあたっており、冗談抜きで早朝から深夜までハードワークをこなしていたのですが、その当時はホロヴィッツやグレングールドのピアノをよく聴いていました。 また東日本大震災の頃はアシュケナージやルービンシュタインを聴いていて、他にはときどきですがかなり長いオペラ楽曲なんかも文字通り垂れ流しにしていました。傑作と名高い『マタイ受難曲』を初めて聴いたのもこの頃で、1971年収録のカール・リヒターが指揮したものが特に琴線に触れてその後おそらく50回くらいは通して聴いているかと思います。導入の合唱は、いつ聴いても鳥肌が立つような迫力に満ち満ちています。 では、最近は何を聴いているのかというと、偽古典的近現代楽曲や宗教楽曲のオマージュ作品にジャンル分けされることが多いプーランクを流すことが多くなっています。調べてみると1950年代に作曲されたものが多いようですが、予備知識が無いまま聴くともう200年か300年は昔の作品なのではないかと思ってしまうような荘厳さを備えているのが魅力です。 『グロリア』と『哀しみの聖母(スターバト マーテル)』なんかは特にオススメなので、興味がある方は是非一度視聴して下さればと思います。 関連 DIARY