2023年3月12日 貧乏パチンコ店は小判鮫(または後出しジャンケン)戦法でいこう やぁ、命釘十五だ。 俺のお客さんの店は、当たり前のように遊技機購入予算が無い。 粗利の20%程度が遊技機購入予算だが、元の粗利が少ないから機械代自体も少なくなる。 当然、新台入れ替えと言っても店にとっては新台というだけで、世間的には時期外れの今更台入れ替えだ。 先日、SANKYOさんのガンダム・ユニコ〇ンの貢献が80週で終了との一報が入った。 データ上の貢献が終わったとはいえ、抱き合わせ台やクソ台を撤去する方が先なので、ユニ〇ーンは暫くは死調整の貯金箱として置かれるのだろう。 俺も店長も、新台については見る目が無い(笑) そもそも新台なんて入ってこないから新台に興味が薄い。 反社みたいな販社のおじさんが確保してる玉のラインナップからよりベターな機種を選ぶしかない。 中古機は既に世間で結果が出ているから、よりシビアになる。 仮に新台が入るとしても、スペックや希望よりも世渡りと柵(しがらみ)が力を持つ。 例え店長が要らないと言っても、知らん内に営業マンが部長や社長を攻めて言い包めて、抱き合わせ込みで導入が決まるなんて悲劇の報告と愚痴がTwitterを賑わせる。 涙なくして読む事は出来ない。 特にそこそこ~大手になると、系列店舗との遊技機設置パズルをしながら予定を組む為、店長の都合は軽視される事が多い。 時には主力店に導入する遊技機の為に抱き合わせ機のみを先に押し付けられる事すらある。 そして抱き合わせ機でも新台は新台だ!と理不尽な理屈で想定以上の粗利予算を投げつけられ自棄酒を呷る店長残酷物語が日本中で繰り広げられる。 こちらも希望の新台なんて来ないので、他店が抱き合わせで買わされているレベルの機械が新台として流れてくる。 そういう時は新台入れ替えを週末金曜とか翌週へズラして開店する。 敢えて、そうする。 先行して入れたライバル店の釘と回転数を見て、自店の釘構成を検討する。 敵さんが粗利重視調整して締め殺してる台を開け気味で運用して、向こうの貯金箱の無効化を狙うわけだ。 遊技機のスペックは全く読めないけど、敵さんが何を入れたり押し付けられるかは予想できる。 次に大事なのは、敵さんが新台を入れる時の撤去台と居残り台予想である。 例えば先のユニコー〇とか、エヴ〇だゴジ〇だと有名どころの機械がいつ撤去されるか。 もう敵店では貯金箱として散々利益を出したであろうユニコー〇。 貢献終わり後の今では、テコ入れされる事もなく締め殺されて鬼神の如く利益を摂ったであろうユ〇コーン。 そのユニコ〇ーンを敵が絞め殺してる頃に、こっちは今更のように導入する。 お客さんからしたら同じユニコーンだが、こっちは抱き合わせという錘が無い身軽な粗利予算が威力を発揮する。 敵さんが14回/千円とかまで締め潰した機種をボーダー18回/千円で運用開始や。 向こうは新台にお客が店内移動してユニコーン客が減った上に、本来なら新台が入ってもユニコー〇を打ち続けて養分になってくれる筈のお客さんはウチで遊技している。 敵さんは粗利配分のアテが(ちょっと)外れて通路が出来る。 敵が新台入れ替えで貯金箱(締め殺し)にする撤去台を読んで、その機械を敢えて軽めで使って相手の粗利(体力)を少しでも削りながら客を引っ張り込む。 いずれはウチでも釘が締まっていき、ユニコー〇客が離れる事になっても、暫くは稼げる。 最新台を買えない、中古機を主力に添えなきゃいけない。 そういう俺たちが練った貧乏臭い小判鮫作戦に乗っかって、機械の掘り出し甲斐があると笑いながらツテを使って何処からか機械を融通してくる、反社のような迫力ある販社のオジサンが天使に見える。 加えて、自地域以外のP企業の偉い人や店長さんとSNSで繋がりを作り、その糸を紐にし綱にし、機械を融通し合う中古機小判鮫連合を結成できれば心強いだろう。 TwitterのDMでもインスタでも人脈の網を広げるキッカケは転がっている。 店長も、これまでの予算が無いから、とにかく安い機械買って誤魔化しているかのような希望の無い空虚な入れ替え作業ではなく、貧乏なりに目的と意志のある入れ替えしてる自身に自信が増したようだ。 少なくとも大した工夫もせず、上長ガー、メーカーガー、大手がメーカーに言って機械代ヲ安クサセルベキ!と愚痴る店長よりは前向きだと感じてるようだ。 ハイ、綺麗事言いました!!(笑) メーカーはね。購買力の低い店なんて潰れたって平気なのよ。 金持ってないのは客じゃないからね。 だから、特に機械代と未来の設備代に頭を悩ませているホールは、付き合うというか心中するメーカーを絞って、後は敵の撤去機を中古で小判鮫しながら凌ぐなど、今まで以上に店長の目的と意志ある中古機活用を取り入れて、尚且つ前回までの話のように羽根物や役物抽選機などで機種的個性創りもしながら、店舗キャラ活用や発信を活かしてイメージ的個性創りをしながら、美形でなくとも愛想良い店員を揃えてお客さんとの縁を大事にしながら意地でも生き残っていただきたい。 我々の仕事は常に、ながら族である。 新台は柵(しがらみ)、中古機(今更台)は狙いと意志で入れよう。 では、また会おう。 サラバだ。 寄稿者 命釘 十五 氏 楽太郎と日頃から意見交換している、とあるコンサルタント。 関連 命釘 十五 氏