2023年5月11日 親しい人にほど、会いたくない 今年もゴールデンウィークが過ぎてこれからは上着を一枚羽織るかどうか迷うような日が増えていき気付いたら梅雨入りし、それもいつの間にか明けて夏がやって来る。 高校卒業後に生家を離れた若者たちが初めて帰省するのもこの時期で、まだほんの何カ月かの一人暮らしなのにすっかり大人社会の仲間入りをしたような妙に良い心持ちで親や地元の友人たちと語らい、自分の新天地はこんな感じだとかアルバイトは何をやっているだとか、そんな彼ら彼女らの言葉の端々には将来への希望が窺えるものである。 これが1~2年も経つと、様相は少し変わってくる。特に金銭面や人間関係でいくらかの問題を抱えるなどして”秘め事”が増えていくからだ。 だがだいたいにおいて、この段階ではまだ間に合う。マズい現況から自力で方向転換したり周囲を頼るなどすれば、メンタルでもリアルでも疎遠になるのを防ぐことができる。 しかし、そうすることができない者もやはりいて、借金が増えてしまって生活に悪影響を及ぼしているだとか、そういう体たらくをどうにかこうにか隠しながら生まれ故郷の人たちと接するのが億劫に、後ろめたく、嫌になり、ついには自ら距離を置くようになってしまう。 親しい人にほど、会いたくない。 若い読者諸氏におかれては、そのような状況に陥ることのないように、またパチンコスロットという遊技がその原因になってしまわないようにと願う。 関連 DIARY