2024年1月29日2024年2月1日 「ラブスロに行ってみたい」と思う私の自己分析 コンテンツ Toggle はじめに俺が考えるぱちんこ業界の利益構造(仮)出禁は行為が中心ルールが機能していて遊技環境は良い?設定にも期待できる?意外とルールが普通宣伝の目標は達成済まとめおわりに はじめに 最近話題のラブスロこと「LOVE SLOT “H”(大阪府東大阪市)」についてです。 実は私自身はパチンカーなのでスロ専にはあまり食指が動かず、東日本在住なので距離も遠く、知ったのは某フルスロさんがはじめてです。しかし、実に興味深いアカウントで「パチンカーだけど行ってみたい」と思いました。 そこで今回は「何故行ってみたいのか?」という自問自答をしてみたいと思います。あくまで俺目線かつまとめサイトでまとめられた情報のみなのでご了承ください。 俺が考えるぱちんこ業界の利益構造(仮) その前に、私はぱちんこ業界を以下のようにとらえています。 ぱちんこ業界は、建前を無くせば「客が金を出し合い奪い合う」というギャンブル業態であり、そのうえ「技量や知識や遊技時間の有無で期待値が変動する」という遊技性も持ち合わせている。 だからこそ、パチンコパチスロで食っているような人間が一定数いる。特にパチスロはそれが顕著(か?) さらに言えば、業界内や店舗内だけで金を回すのは不可能であり(花見酒経済じゃあるまいし)、必ず外部に本業を持ったユーザーを必要としており、それこそが『客』。 その点、専業や軍団などのプロは、ユーザーではあるが商売的な意味での客とは言い難い。稼働には貢献してくれますが、稼働が利益に直結するには再プレイNGと大きな交換差が必要。 ポーカーゲームなんかは、そこはしっかりしていてハウス(店)から専業プレイヤーに『君たちは客じゃない。来てもらわなくても構わない。プロならプロらしい振る舞いをしろ』という警告があるそうです。 ※以前Twitterに考えさせられるツリーがございまして、是非とも紹介したいのですが埋め込みが重いので断念。気になる方は上記の『』を検索してみてください。 当たり前といえば当たり前。 しかし、パチンコパチスロの場合は著名人や業界人が、いわゆる「攻略雑誌やパチプロ」の出身の人が多く、演者も「イベント要員」になっているからか、どうも「負けてくれる客を尊び、そのヘイトを和らげるためにいかにフォローするか」という意識に欠けているように思える場面がある。 普段はこのような事はわざわざ公言しないが、少なくともそういった前提と思いが根底にあるユーザーの意見としてお聞きください。 そのうえで、今回はラブスロさんのアカウントを見てみたいと思います。 出禁は行為が中心 ラブスロでは「特定個人の遊技データを追い、その状況証拠を持って出禁」ではなく、あくまで違反行為を確認しての出禁が中心なのがいい感じです。あくまで中心ですが。 それは何故か? 「店側で行為を目視できている」ということは、違反行為が他の遊技客からも見えている可能性が高いからです。そして、その手の行為を一般客が目撃したら不愉快になります。 不愉快になったあまり、店員や店に文句を言う人がたまに話題になるほどです。 が、大抵の人は文句を言いません。文句を言わずに、その店から静かに去るだけです。そして二度と行かない。他の店に移れる程度には店舗が残っていますので。 だからこそ、「プロは絶対禁止」ではなく、あくまで「目に付くプロ行為や軍団に見える仕草(以下軍団仕草)が禁止」なのが、ちょうど良い塩梅です。 パチンカーである私自身、釘の期待値で1台を打ち続けるプロのいる店は気になりませんが(新台では勘弁)、遊タイム目的でウロチョロするプロ?が多い店は、自然と行かなくなります。 おまけに、そのプロ?が店員と馴れ合っていたらスッとさめる。胴元がギャンブルでさめさせたら、二度と行かねぇ。 要は、先ほど引用した『プロならプロらしい振る舞いをしろ』ということであり、『やるなって言ってんじゃねェ、見えねえところでやってくれっつってんだ』でもある。 見ても不愉快になりにくいプロしかいない店なら、比較的心地よく遊べるかもしれません。 ルールが機能していて遊技環境は良い? また、ハウスルールの禁止事項をきっちり守らせる姿勢や事例をツイートしているのも頼もしい。 「ハウスルールはあるが、実際には無法状態」という店も少なくありませんので、ハウスルールが万人に等しく適用されているのが外からでも見て取れるのは好材料です。 正味な話、「罰の目的の一つは見せしめ」は多少暴論ではあるものの、秩序維持の宣伝効果としては無視できません。 こういっちゃ何ですが、パチンコ屋はカオスで、ちょっとでも油断すると無法地帯になる。「入り口や並び中にタバコを吸ってはいけません」レベルですら守れない社会性に乏しい人も一定数いる。 ですので「●●の理由で出禁を実行しました」という公式発表は、よほど理不尽な理由でも無い限りは「無法地帯ではないマシな店」という印象を個人的には強くします。あくまで一般人としてですが。 設定にも期待できる? 軍団仕草やらそのほか違反で摘発されて「こんな店行かねぇよwww」などと揶揄をされていても、いまだにこの店では定期的に摘発されているそうです。 これはもう逆に「期待できる店」としか言えんわけです。 プロだってそれで飯を食べているのだから、「行っても無駄かつ不愉快な店」に行くという馬鹿な行為はするはずもありません。ガチ勢も同様です。 これは、たとえ「プロにとって不愉快な店」だとしても行きたくなるほどチャンスが多い店という証左と言えます。ちょうど「担当者が不愉快な人間だが、大事な大口取引先」のと同じように。 こりゃあ、イベント日以外の普段から設定に期待できそうですぜ。少なくともペタピンでは無いように思えてきます。どこまで本当かは行ってからのお楽しみ。 意外とルールが普通 ラブスロは言葉が激しく、専業層に恨まれる発言が多く、そのためアンチが多いようです。 しかし、激しい部分と思想を削いでいくと、ピンの一般人目線だと別段おかしい事は言ってない。「ルールは守れ」「徒党を組む姿は見せるな(あくまで見せるな)」、その程度です。 ハウスルールにしても、てっきり「ピン行為以外は共有や交代全て禁止する」くらいの激しいものかと思いましたが、二人までであれば基本的に共有可能で、交代も1回まで可。友人と二人で遊ぶ分には困らない。 友人同士であっても台確保はNGなのは、誰が相手であれ摘発の整合性を保つために仕方なく、むしろ「プロであろうと一般人であろうと平等にあつかう」という信念も見え隠れする。 何というか「最低限の決まり事を守って楽しい遊技場にしましょう」くらいしか読み取れん。何で荒れるんだか? 宣伝の目標は達成済 いささか褒めすぎましたが、実際には来店しなきゃ分かりません。 期待して来店してみたら、実際には期待外れの店なんて可能性はあります。実は専業天国で居心地が悪く、あるいは単純に自分に合わない店かもしれません。自分が豪腕(自称)を発揮してプロ認定され、一発出禁を食らうかもしれません。 理由はどうあれ、来店が1回だけの可能性は充分ある。 が、興味を持って来店した時点で、店舗アカウントはその基本的役割である「宣伝」を終えています。 以前聞いた話で、「コンテンツや店に興味をもってもらうには、興味をもってもらうしかない」というパラドックスがあるそうです。 つまり、 「知らない人にコンテンツを知ってもらうには、どんな形であれコンテンツを知って興味をもって(見つけて)もらうしかない」 「興味のとっかかりさえ作れれば興味を増幅できるが、そのとっかかりが一番の困難。1→10よりも0→1のほうが困難」 ということです。 宣伝は、とっかかりが第一の目的であり、実際に利用したいと思わせたらほぼ勝確。 そういった意味では、店に興味を持たせ、なおかつ店の姿勢をそれとなくアピールできているラブスロのアカウントは素晴らしいと感じます。 とはいえ、パチンコ屋のような実店舗での商売は「距離の障壁」が一番キツく、この手法は大都市圏の内外かで大きく効果が異なりそうですが。 実際、東日本在住の私は行きたくても行けません。O2O(Online to Offline)の限界っすね。 まとめ ① 普段来てくれる一般客を大事にしたいと思っているらしい ② かといってプロを全面排除したいわけではないらしい (それをやると「上手い人」を全員出禁にしなきゃなりませんし) ③ 一種の妥協案として「軍団仕草」を排除したいだけなのかもしれない ④ そんな出禁の可能性があっても、プロやガチ勢が来たい店らしい ⑤ なおかつ、自店舗の営業に相当自信があるらしい ⑥ ハウスルールも一見すると厳しすぎず、おまけに実効性も発揮しているのを確認できる。最低限の秩序があり、落ち着いた遊技環境を保っている可能性(あくまで可能性)が見て取れる →これらを炎上させつつ人々の注目を集める手法を使い、宣伝している? このように感じます。 宣伝手法の是非について、あるいはどこまで意図的なのか、一般ユーザーである私にはどうでも宜しい。 演技しているのか、誰が繋がっているのか、察した上で乗っているのか、どこまでストレートに書いているのか、コンサルの可能性はあるのか、その手の裏事情を一般人が気にするだけ時間の無駄です。 とにもかくにも、①〜⑥の内容は「イベント日に一々会社を休めず、遊技は平日夕方や休日昼間が中心な勤労者」には魅力的にうつる。つまりは「店外や業界外から金を持ってくる人間」に、です。 それだけで充分。 「無法地帯になりやすいパチンコ屋(正確にはスロ専)で、ピンで遊ぶユーザーが一人一人等しくチャンスがある(ように見える)し、ピンで遊ぶ一般人でも良い設定に巡り会えそうで楽しく遊べそう」と感じさせる。 だから一度は行きたくなる。一度は店を実際に見たくなる。 おわりに 近いものを感じたのは、旧パーラー富士(池袋)のアカウントです。 パーラー富士の時も、店長が楽太郎氏と知る前の寄稿文で「アピールできるだけの姿勢や方針があるなら破天荒キャラも有りか」と評価させていただきました。今考えると赤面しそうです。 「店舗としての方針なり姿勢なりがある程度ある」からこそ、破天荒キャラ(仮)でアカウント運用をしても効果があがるのかと思います。 これが「店の雰囲気が悪い(ハウスルールが機能していないか、逆に厳しすぎるか)」「還元が良いわけでもない」「何も考えず適当」なんて店が辛口アカウントをやったところで、そりゃ「ただの嫌な店」になる。 バランスが難しい(´・ω・`) ではまた次回。 関連 ゴンザレス 氏