2023年11月25日2023年11月25日 続・丸の内OLの趣味の話 こんにちは。こんばんは。平岡です。記事の更新がしばらく滞っており申し訳ありませんでした。 気が付くと2023年も残り1か月足らずとなりましたね。恐ろしい… 平岡は最近も相変わらず、お仕事かホール通いの毎日です。あ。たまに家スロも回しておりますね。きっとこのまま2024年を迎えるんだろうな~と思うと、嬉しいマンネリとでも言えましょうか。そんな平岡、今回はニューオオネ様のシリーズはいったん飛ばしまして「例の」趣味話の続編などを綴ってみたいと思います。 例の…とは? そう。例のアレです、アレ。「パチスロ小冊子のコレクション」です(笑) 6号機時代になって小冊子を作られなくなったメーカー様もある中で、5号機を中心にせっせと小冊子のコレクションを続けている平岡ですが、世の中に誕生した5号機1450機種に関しましては小冊子が作られたものの中で所有していないものはついに残り10冊程度となりました。 ただし、ここで平岡が所有しているとみなすのは「1機種で小冊子が複数パターン存在する場合は、1冊以上所有しているものは所有とみなす」という前提のもと、所有の有無をカウントしております。と言いますのは、この小冊子業界は実は奥が深くて「存在している」場合でも、様々なパターンで複数パターン存在する小冊子もあるのです。今回は平岡のコレクション話も踏まえながら、そんな「様々なパターン」というのをご紹介させて頂ければと思います。もし、お手元に小冊子をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご自身が所有されている小冊子などもご参考にして頂きながらお目通し頂けますと幸いに存じます。 さてさて。小冊子はそもそも作られないメーカー様もあれば、複数機種をこの世に誕生させたけれど、その中でも小冊子を作ったのは一部のみでそのまま倒産された、なんてメーカー様も過去にはございました。 例えばアイウィル様の「バリスタゴルフ」がこのパターンにあたります。アイウィル様は「沖楽」「楽々温泉記」「バリスタゴルフ」の3機種をこの世に誕生させましたが、小冊子を作られたのはバリスタゴルフ1機種のみで、その後倒産となりました。バリスタゴルフはニューオオネ様で実際に打ったことがありますが、あのリールは本当に衝撃を受けたことを、昨日のように思い出されます。↓↓↓ こんな台。7図柄が超特大サイズでした(笑)(こちらの機種については、小冊子よりもリールの方が衝撃的なので、敢えてパネルの写真を貼り付けてみました) また、メーカー様と言えど初版に誤植があるケースが過去に幾度ものあり、それによって正しいものに刷り直すケースがあります。その場合は初版を「誤植版」と呼び、後日に「訂正版」が出たりするわけです。 この実例ですと、例えば今は亡きアリストクラート様の「怪胴王」とかとか。初版はリーチ目に誤りがあり、訂正版が出ました。なお、誤植に関しては実際に2版を刷り直す場合もあれば、上からシールを貼って対応するケースもあり、そこの対応はメーカー様によってまちまちです。中には「シール貼り版」と「訂正版」が両方出た小冊子もございます。実例で言うとエレコ様の「デビルマン 悪魔復活Ⅱ」がこのパターンに当たりますね。 また、かの有名な「ジャグラーシリーズ」の小冊子。皆様もホールに行かれた際は一度ならずお目にされている方も多くいらっしゃるかと存じますが、何を隠そうジャグラーもこれまた1つの機種につき、複数の版が存在することで小冊子界隈では有名な機種だったりします。(小冊子界隈ってそもそも何?というツッコミは、この際横に置かせて頂きます(笑)) 表紙は同じで、ひっくり返すと裏の広告が違うとか(笑)いやいやいや、それはさすがに事前に知識がないと気づけないよぉぉぉ~!!っていう世界観ですね。 あとは、複数のパネルを出した機種では、それぞれのパネルごとの小冊子を作られたケースもございます。懐かしい所ですと、5号機初期の名機SNKプレイモア様の「スーパーお父さん」あたり こちらに至ってはもはや表紙、裏表紙だけではわかりません。小冊子のページをめくるとパネルの筐体が描かれており、初版は「お父さんとルリちゃんパネル」で、2版は「ルリちゃんのお風呂タイムパネル」が描かれているのです。いやいやいや、こんなの気づけないよ!! マニアックだよ!! この流れで「パネルごと」と言いますと、4号機の話になりますがSammy様の「北斗シリーズ」や大都技研様の「吉宗シリーズ」、EMA様の「イミソーレ30」シリーズは、パネル違いで多数の小冊子が出たことで有名です。 例えばイミソーレ30では「レッドオーシャン」「ゴールデンビスカス」「ビッグビスカス(誤植版)」「ビッグビスカス(シール訂正版)」「シーサー」「チョコバット」「琉球水軍」「プレミアムビスカス」と、これが全部1つの機種で作成された小冊子だったりします。 あとは、ホール内で配布される一般のお客様に向けて刷られた小冊子とは別に、関係者用に作られた「展示会用」というものも存在します。こちらに関しては、一般の方はあまり目に出来る機会はないのかなぁと思われますが、実際にその「展示会用」と表紙に記載された小冊子を手にした際は衝撃を受けました。 この「展示会版」を多く作られているのは、山佐様です。山佐様は今でも販促グッズを多数作成されていたりと、ファンから見ると嬉しいポイントにコストをかけてくださっている所に好感が持てまして、ニューパルサーをこよなく愛する平岡にとっては、大好きなメーカー様だったりします。こちらの小冊子に関しては、なかなかお目にされる機会がないと思われますが、「鉄拳3」や「モンキーターン3」「スーパープラネット」等々が平岡が所有している中ではございます。 また、非常に細かな差異で小冊子を複数パターン作成されているメーカー様もございます。こちらのバージョンはニューギン様や京楽様です。 ニューギン様の小冊子に至っては、1機種につき4種類作成されている機種も複数あります。違いは「URLの記載が有るか否か」「裏表紙の広告がそれぞれ違う」などで4パターン誕生しているのです。ここまでくると、もはや自分がどのパターンを所有しているのか迷子になってきます。「スロット未来少年コナン」「クロスバレット」「戦国パチスロ花の慶次 天に愛されし漢」「真田純勇士すぺしゃる」あたりが代表的ですね。京楽様も同様に、小冊子が複数ある機種が多々ございます。 なお、私は実際に見たことはないのですがコミケで配布される用に作成された「コミケ版」があったり、規制が非常に厳しい県用に、その県専用の対策で「その県限定」の小冊子を作成されているメーカー様もあるとか。その厳しい県に小冊子を配布しないのではなく、その県でも使えるものを作成する。コストはかかりますが、その県のユーザー様にも小冊子を手に出来る機会を損失させないというメーカー様の計らいに感動しました。 いかがでしたでしょうか。小冊子の世界はこんなにも幅広く、そして実は様々なパターンが存在することが伝わりましたでしょうか。そんなこんなですっかり小冊子の奥深さに魅了されている平岡ですが、そもそもが「この機種は、小冊子が作られているのか否か?」ということを調べるところから始まり、非常に難儀しました。既に倒産や撤退しているメーカー様も多々ありますし、そういう情報が集約されたようなプラットホームはどこにも存在しないのですから。かつては、情報を個人的に集約されてブログ等で更新されていた方もいらっしゃったようですが、今ではそうしたブログもほとんど更新がストップしているか閉鎖されてしまい、現役で更新されているサイトはもうほとんど実在していないそうです。 ましてや、この誤植版だの展示会用だのといったメーカー様ごとの本当に細かな情報は、脈々とコレクションを続けてこられた、いちユーザー様、パチスロファンの方達がかき集めて集約していった情報であって、それにより平岡も知りえた情報の数々だったりするのです。結果的に記録を残し続けたのはいわゆる業界人と呼ばれる方ではなくて、ほかならぬ小冊子を愛し続けたユーザー様が繋いで来られたと言っても過言ではない所も、平岡が魅了されてやまないポイントのひとつだったりもします。 脈々と続くパチスロという娯楽文化。小冊子の作成はメーカー様の義務ではありませんし、あくまで楽しむためのいちアイテムに過ぎませんが、大切な文化の歴史と歩みを味わう手段のひとつであると私は思います。なんだかんだで、倒産や撤退されたメーカー様の小冊子を手にすると様々な感情が沸き上がったりもしますね。また、作成される小冊子がどんどん減ってきている昨今ではございますが、引き続き情報の収集をしつつ、4号機も含めてまだ出会っていない小冊子を追い求めていきたいと思います。 以上。今回はそんな平岡の趣味の話でした。次回はそろそろ、ニューオオネ様シリーズの続編を綴りたいと思います。平岡みゆき 拝 寄稿者 平岡みゆき 氏 漫画雑誌パニック7で漫画原案・コラム「丸の内OLのキラキラカチ盛り日記」連載中。美容とパッスロと街の小さな老舗ホール様を愛する丸の内OL・会社員スロッター 会社員をする傍ら、漫画家あぎじゅんこ先生に原作提供&取材協力代表作「パチスロ徒然日記」(竹書房/スーパーパチスロ777(現在休刊)) 「読切り設定1000」他 Blog:平岡幸(ひらおかみゆき)の東京OL~パチスロ日記Twitter:https://twitter.com/miyupon_777 関連 平岡みゆき 氏