2023年9月19日2023年9月19日 「釘調整でなく釘メンテ! そして」 やぁ、命釘十五だ。 イノッチとでも呼んでくれ。 今回は、俗に言う釘調整、いや、釘メンテの話をしたいのだが、大昔と今とではお店も店長さんも置かれた状況も大違いである事をご理解いただかないと、「だから今の若い店長はダメなんだ」とのイメージに着陸しそうなのが怖いので、先ずはその辺の大前提を整理する。 コンテンツ Toggle 時代は変わったのだ釘調整から釘メンテ、そして釘美化へ 時代は変わったのだ 今は令和。 ロメロの頃は鈍くさかったゾンビも全力で走る時代だ。 釘師=釘メンテ担当者を取り囲む環境も随分変わった。 ・釘調整⇒釘メンテナンス。 ・釘調整は遊技客との対話⇒釘調整は粗利獲得の手段。 ・釘の基準無く釘師次第⇒釘チェックシートという枷がある。 ・新台入れ替えは二三か月に一度⇒隔週入れ替え。 ・入れ替えは多台数小機種/一機種一島二島規模で、一台顔を決めれば後はコピー⇒少台数他機種/極論だがバラエティが10台あれば10台顔が違う手間で釘の個性作りどころではない。 ・入れ替え作業は店休でノンビリ、試打も可能⇒入れ替えは営業中21時とかから慌ただしく。試打は不可能で、翌朝開店してからの遊技客のデータを参考に修正。 ・デジパチだらけで、大事なのはデータであり釘ではなくなった気がする。釘メンテの大事さを実感しない。 ・来店客が真っ先に見るのはデータランプであり、釘は気にしていない。 ・釘開けても宣伝できない。 ・遊技客が気付く程に釘が開けられない。下手に開けるとお縄になって前科者になるリスクがある。 ・粗利重視で釘を開けるわけにいかず締める一方で楽しくない。 ・繁盛店も釘はガタガタ(笑)だし、別に手間暇かける意味なくない? ・一時の封入式の、ドア開かないとか釘調整不可能な仕様を噂で聞いてから、モチベが崩壊。 ・釘叩くの面倒くさいし、パチンコ全撤去してスロ専にしたい。またはスロ専に移籍したい。 とまぁ、釘調整の意味も意義も見いだせないし、遣り甲斐も実感できず意欲を維持できないって声が店長さんや主任さんからポロポロ聞かれるのよ。 寒い時代とは思わんか? 釘調整から釘メンテ、そして釘美化へ 客先店舗で下手に釘調整の話に触れると、金にもならんのにお前がやれとか毎日店に顔出せとか、さらに店長やれとか藪蛇になるので、あまり言えなくなった。 だが、こっそり現場の方々に話を伺うと、どこも正に「出る杭は叩く」だ。 データ上で上振れの物は叩く。 想定より回っていれば叩く、BYが高ければ叩く、TYが高ければ叩く。 釘チェックシートなんて見た事無いとか存在していないかのようなガチャガチャな釘でも、数値が収まってれば上司に怒られる事も無い。 粗利が足りない中でベース1の狂いが死を招くと強く教えられている(笑) 寒い時代とは思わんか。 ジジイの俺は思うのよ。 古き良き昔を基準に言ってるわけではない。 昔だって、40玉交換ですら釘ガッタガタの店は多かった。 だがせめて、釘の頭は直線なり曲線なりに沿って綺麗に叩いてほしいな。 並び釘の両端を決めて、後は間に並ぶ釘の頭を揃えてほしいな。 確かに釘を綺麗にしたからって上司も経営者も褒めてくれないし給料は上がらない。 しかし、店内の美化とか遊技機回りの美化は意識して従業員に指示するじゃん? だったらさ、俺らもさ、釘の頭を揃えて、ガチャガチャの釘の見た目を修正して、釘の美化を意識しては如何かいな。 釘の美化も来店客を迎える礼儀だったり心意気だったりしないかな。 完全に自己満足で終わるかもしれないが。 釘調整から釘メンテナンスに替り、色々モチベーション保つのも厳しい時代、新たに「釘の美化」という意味合いを付け加えて釘と盤面と向き合い、少しでも釘メンテ担当者のモチベの波が上向きになってくれたらな、と願いながら終わる。 今日のネタを、とある悩める釘師に捧げる。 関連 命釘 十五 氏