2023年7月15日2023年7月16日 「外国人ゲストさんにパチンコを打ってもらった結果」 やぁ、イノッチ(命釘十五)だ。 今回から楽太郎氏の監修は入っていない。 誤字脱字も気にせずいくぜ。 ┃そうだ外国人呼ぼうぜ!!(安易な発想)┃ 世間でやれインバウンドだ、やれIRだカジノだってのが話題になったのをご記憶だろうか。 カジノ、旅客施設、劇場、国際会議場、展示会場、ショッピングモールなどなど訪日外国人用総合的施設のことである。 IRとは統合型リゾート/インバウンド振興施設のこと。 ちなみに、カジノが出来るとパチンコにも影響ガーーーーって声もあるが、心配ご無用。 カジノは金持ち相手で対象客層は被らない。 日本人からは入場料金6000円徴収する案も、日本人除けが目的のようである。 (日本は今、日本人虐待政権の岸田により移民難民受け入れが、国民の潜在的外国人嫌悪感や反感を全く無視して進められているし、移民政策の先輩フランスは移民難民にズタボロ(笑)、我が日本も川崎や川口などズタボロにされているって話は、ここでは扱わない。) とにかく日本は少子化が止まらず、色んな業種で店員も客も足りない。 パチンコ屋はガンガン潰れているが、意外と店員も足りず遊技客はもっと足りない。 そんな中、例えば外国人労働者を大量に抱える工場を誘致する地方だと、その外国人をなんとかパチンコ沼に落とせないかと思案するパチンコ企業もある。 また、訪日外国人に、日本独自の文化(ギャンブル)であるパチンコを体験してもらえないかと思案する企業もある。 そこで我々も、外国人とパチンコの謎を探るべく、アマゾンの奥地を向かった。 (嘘だからな) 俺も、過去何人かの知人外国人にゲスト遊技者として、閉店後の客先店舗でパチンコ・パチスロを遊技させるという無謀な試みを何回かした事がある。 インスタ経由のグレンダイザーねたで知り合った訪日フランス人やドイツ人達。 同じくボルテスVねたで知り合った、今は自動車工場勤務のフィリピン人達。 その他中国人や韓国人の留学生。 いずれもパチンコ未経験者達で、特に興味も無いし、予備知識も無く情熱も無い。 そんな彼らにパチンコを理解してもらおうと言う無謀。 ┃事前準備┃ 先ずゲスト遊技者の彼らには、来日前にグリーンベルトさんの「8か国語版/初めてのパチンコ」という訪日外国人向けの動画やその他の初心者向け動画を予備知識として事前に見てもらっていた。 グリーンベルトさんの「8か国語版/初めてのパチンコ」より その後、俺の知り合いの店舗へ招いて、本番っぽく店員も配置して、来店⇒入場⇒台選び(現金を渡して台間玉貸し機に入金)⇒遊技実践⇒模擬換金までをロープレした。 ゲスト遊技者達の来日時期はまちまち。 早速結論から言うと、遊技に興味を持たせ理解してもらうのは無理だった。 ┃外国人ゲスト達のご意見┃ 旅行者のフランス人とドイツ人の皆さんの反応は「短時間に少額で一攫千金を狙うカジノの方が良い」だった。 工場勤めのフィリピン人達は、家族の仕送りが減る事を気にして自腹で打てないと言っていた。 韓国・中国からの留学生は、流石に国から生活費が出ているだけあって余裕があったが、勝ち金の少なさにボヤいていた。 では、何ためにこの記事を書くかというと、これから外国人をパチンコに取り込もうとする人達に、考えられる障害・壁の一例としてネタを提供したくなったのだ。 参考になれば幸いである。 ┃外国人さん達が口にしたパチンコを遊技する上で障害になりそうな諸々┃ ・賭博(Gamble)と遊技(Pastime/Amusement)の違いが判らず不満/勝った場合換金を伴うのにギャンブルではないという理屈が納得できない/パチンコは遊技という誤魔化しの限界。 ・店員が景品買取所の説明も案内もしてくれない/カウンターで直接現金を渡せ/せめて景品買取所を同じ建物内に作れ。 ・一般景品を獲得しても旅行者は持って帰れない、フランスまで荷物を送ってくれ⇒配送費の負担問題が新たに発生。 ・換金ギャップが理解できない/完全等価交換以外有り得ない。 ・遣う金は際限無しで出玉にストッパーがあるコンプリート機能の理不尽さに怒っていた。 ・一日やっても勝てる金額がたかが知れていて効率が悪い/非効率/夢が無い。 ・競馬・競輪・競艇なんかは数分で1レースの決着が着くのにパチンコは時間がかかり過ぎる。 ・競馬・競輪・競艇は賭けなくても見てるだけでも楽しいが、パチンコは見ていても楽しくない。 ・競馬・競輪・競艇のように、一つのレースを仲間内で見て盛り上がる事が出来ない、楽しいを共感・共有できない、皆でワイワイ盛り上がれない。 ・液晶の演出が意味不明/特に激熱とか意味不明。 ・ボルテスVやグレンダイザーなど知っている版権が無く、演出が意味不明で感情移入できない/外人ウケの良い版権投入必須。 ・入店から退店・換金までの流れが複雑で分からない/こうまでして遊技したくない。 ・休憩の扱いほか防犯がザル。 ・演出が意味不明で理不尽な為、人種によっては暴れる/台が壊され店を燃やされる/日本人にしか出来ない。 ┃個人的感想としていくつか┃ ・ハチンコ&パチスロなんて、予習無しに無理/予習しても無理。 ・外国人は刹那的ですぐに結果が出るカジノのスロットやディーラーと駆け引きをするカードが好みだし一攫千金を好み、ぱちんこ&パチスロという遊技機と黙って向かい合って長時間過ごすスタイルは反応が悪かった。 ・ジャグラーやチバリヨなど非液晶機種の方が反応は良い。 ・某店では役物抽選機や羽根物(トキオ)が盛り上がったので目はあるかも。 ・翻訳コストをどうするか/通訳の人件費がかけられるのか、外国語が出来る者を雇うのか、そんな金あるのか/ポケトークのような通訳機は騒音で役立たず。 ・遊技という概念が理解されない/外人さんに打たせたいならパチンコを賭博、パチンコ屋を賭場として扱うよう法改正が必要。 ・店員が景品買取所の場所を答えられない理不尽を説明できない事もパチンコの賭博化という法改正で解決するしかない/これが日本のルール!論は通用しない。 ・来店~退店・換金までの流れが複雑過ぎて面倒くさい。 ・外人さんを広く迎え入れようとするのは難しい/パチンコを理解しているか入店時に問診表を書かせて入店許可を出すスタイルならいいかも。 ・仮に訪日外国人が来店してくれたとして、現在のパチンコ&パチスロ遊技機運用の実態を体感したら、ファン化や拡散への協力はまず無理に思う。 ・外人さんを迎え入れるためにドえらい苦労するなら、そもそも日本人相手に理解を深め遊技への興味を持たせる努力をして遊技人口を増やすほうが楽ではないかという元も子も無い結論に至った。 これは、学も知恵も無い俺だから出た結論。 偉い人達が解決策を編み出してくれるのに期待したい。 ┃他業界の場合┃ 一方で、パチンコ以外の公営ギャンブルでも訪日外国人客獲得に挑んだ業種がある。 例えば競艇界では、「ボートレース平和島・インバウンド聖地化計画」というのが実施された事がある。 ショッピングやグルメ以外の体験型訪日観光コンテンツ=アクティビティとしてボートレースを売り込もうという試みだ。 ①日本でしか体験できない②未知の魅力がある③アクセスの良い場所にある④射幸心をくすぐる等を念頭に置き、実証実験を開始。 手始めにオンライン体験と疑似投票と座談会を台北在住者6名を対象に行ったそうな。 やはり難解なルールや予想の仕方が障害になったようだが、そこはガイドさんが説明し理解を深めながら進行したようだ。 ほかにも、ケイリン界でも同様の試みとして「京王閣競輪インバウンドツアー」やケイリン(期間限定。既に終了)に協力した「けいりんマルシェ」も催されたようだ。 けいりんマルシェ( https://keirin-marche.jp/)/未経験者でも競輪が持っている楽しさを、いろいろな切り口で紹介するサイト。 やはり、日本に来る前に、ある程度の予備知識や疑似体験の提供による興味喚起は必要な気がした。 ┃事前の情報発信┃ 冒頭で紹介したグリーンベルトさんの「8か国語版/初めてのパチンコ」動画も勿論だが、疑似遊技できるアプリ、店舗を疑似体験出来るアプリ、例えばスーファミの実践パチスロ必勝法!なんかをイメージした誰でも参加できるWEBアプリが欲しい。 今ならメタバースで仮想パチンコ街や仮想店舗、仮想景品買取所を作り仮想遊技を楽しんでいただく事も可能なんじゃないか。 いや、この辺はインバウンド抜きにして日本人の見込み可能客向けでも是非作っていただきたいものだ。 こうしたインバウンド対策=訪日外国人を取り込む事をパチンコ業界だけでなく、競輪・競馬・競艇や麻雀店といった余暇産業連合を結成し、広く知恵と力と勇気を募って挑んだ方が良いのではないかと思う。 無理だろうが。 では、また会おう。 サラバだ。 余談だが、ゲスト遊技者達をキャバに連れて行こうとしたら「連れ出せない、ヤレない女に価値は無い」「口説く意味が分からない」と口を揃えて言ってきた。 文化の違いを感じたね。 関連 命釘 十五 氏