2024年4月19日2024年5月31日 「セミナー鵜呑みにするなかれ」 やぁ、命釘十五だ。 イノッチと呼んでくれ。 コンテンツ Toggle 何のためにやってんの?再来店動機にしたいんでしょ?笛吹けど踊らず最初の馬鹿になろうセミナージプシー 何のためにやってんの? 知人の紹介でとある過疎店にお邪魔した。 前日前乗りしての来店だったので、誰も俺の事を知らない状態だ。 暇な店にありがちだが、店内やトイレの壁にクイズが貼ってある。 で、どういう反応が返ってくるのか参考にしようかと店員を呼び止めて、「あの張り紙のクイズやけどさぁ」と話しかけても、「はぁ?」って反応なんよ、どいつもこいつも。 何しにやってんだよ、客を不愉快にする為にやっとるんかい(怒) 後で確認したら、セミナーなんかで顧客との関係構築で繁盛させようとか顧客と店員のコミュニケーションで繁盛させようとかいう有りがちな話を丸呑みしてやったらしい。 で、この路線のとっかかりとして顧客との接点を増やせって事になり、やれ店内でのアンケート、やれカード会員獲得、やれクイズの張り紙なんて手段に行きつくのはいつもの事。 SNS、特にペケッターでの誰とも分らん自店の商圏に住んでるとも限らん者とのやりとりでなく、あえてアナログな手段を選ぶのは悪くないんだが、肝心の目的とか意図とか方針がスタッフに流れてないし共鳴してないのよ。 仕込みが足りてないのよ。 スタッフは別に客となんか喋りたくも無い上に余計な作業増やされてウンザリするだけ。 しかも、大抵はシフト人数ギリキリか足りないくらいの中で、むしろ負担にしか思っていないだろうなって印象。 面倒くさそうだもん(笑) 笑顔とか愛想なんて自宅に忘れてきたかのよう。 再来店動機にしたいんでしょ? 店長としては、出玉とか新台とか金のかかる事と別に、再来店動機の一つにしたいってムシの良い事考えてるんだよね?スタッフを通して、お客さんからお店に愛着抱いて欲しいと思ってるんだよね? だったら、スタッフに目的とか意図とか方針の説明して浸透させて、せめて愛想良くしてもらおうよ。 決して思い付きでやってるんじゃない、君らの協力が必要なんやって嘘でも言おうよ。 クイズの答えをもって来てくれたお客さんに「すごーい」「正解〇人目~」「有難うございますぅ」とか茶番でもいいから反応して喜びを共有しようよ。 反応例を店長側が用意してスタッフに「あくまで例だからな」って念を押して、別のスタイルを考えてもらおうよ。 ただ、これでクイズ正解の見返りとして高設定台を教えたりティッシュ他物を提供するってのは、「遊技の結果として応じた賞品を提供する」パチンコ屋としてはお勧めできないので、よく考えてね。 だからと言って、ただ店員が一緒にバンザイしたとろで客側は「で、何くれるの? 何も良い事ないの? 馬鹿にしてんの?」って反感持っちゃうから、導きたい結論という情景を考えて施策を企画してね。 笛吹けど踊らず パチンコ屋には、 ☆神店 ◎優良店 (大きな差) △妥協店 ✖ゴミ店 以上四レベルあると思っている。 このレベル差は、新台の数、出玉、宣伝手段数と量その他「資金力の差」という身も蓋も無い結論で語る人が、俺の周りでも多い。 だが、やっぱりこの差を産むのは資金力だけじゃなく、「目的設定力、共有力、共鳴力」いわば店の一体感とかチーム感やと思うんや。施策をやる場合前線に立つのはスタッフ達だ。 だが、店長達経営側と違い店の業績と給与がリンクしないスタッフにとって業績とか客入りなんてどうぅぅぅぅぅぅでもいい。 忙しい方が時間が早く経つからいいと思う者は客を増やそうと思うより既に流行ってる店に移籍する。 遣り甲斐(笑)とか店長にとって都合の良い思考はしていないし、施策をやれと言ったところで店長の意を汲んで自発的に努力するなんて白馬の王子様はいない。 笛吹けどスタッフ踊らず、そう思って準備した方がいい。 施策の内容や目的を説明し、全員に共有し、できる限りサンプルを提供する。 一人でも多く協力者を増やしていく。 スタッフを手下として駒として扱うか協力者にするか。 どちらがお店の底上げになるか。 笛吹けどスタッフ踊らず、ならば店長は笛を吹きながら自分が先ず踊るしか無いんじゃなかろうか。 弱小店、過疎店、ゴミ店なら猶更。 最初の馬鹿になろう ここで得る教訓は、自分自身が最初の馬鹿になる事。 この場を借りて、YouTubeに上がっている「裸の男とリーダーシップ」という動画を紹介させて欲しい。 (https://youtu.be/OVfSaoT9mEM?si=EB7ugqs9NjJ98Ilo)動画はアドレス・テキストをアドレスバーにコピペしてから飛んで閲覧していただきたい。都合によりリンクは切ってあるのは申し訳ない。主任なり班長なりをフォロワーに仕立て上げる事を通してみんなを巻き込み、部下を手下でなく協力者にする事。 不発を恐れない事。 セミナージプシー セミナーで仕入れたネタを実践するのは素晴らしい。 だが、低迷する店舗で店(経営者)への信頼や期待や忠誠度が低い中で上から指令を出し高見の見物を決め込んで、結果的に心の無い中身も無い薄っぺらな施策をやってもなかなか上手くはいくまい。 そして、セミナーなんて意味が無い、コンサルなんて役に立たないと逆恨みし、また他のセミナーに出るようなセミナージプシーにはならないで欲しい。 最後に、機動戦士ガンダムSeed/第12話フレイの選択/デュエイン・ハルバートンの台詞で締めたい。 「意思の無い者に、何もやりきる事はできんよ」 では、サラバだ。 関連 命釘 十五 氏